すべての“ミッション”はここにつながる―。
映画の常識を変え、不可能を可能にし続けてきたミッション:インポッシブルシリーズの集大成―『ファイナル・レコニング』
トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの運命は?そしてタイトルが持つ“ファイナル”の意味とは…?
![]() | クリストファー・マッカリー |
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![]() | トム・クルーズ、 サイモン・ペッグ ヴィング・レイムス ヘイリー・アトウェル ポム・クレメンティエフイーサイ・モラレス |
[ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング 上映時間:169分 ]


シリーズ第8作目となるミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングが、ついに公開された。当初この作品は「ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART TWO」というタイトルでインフォメーションされていたが、その後サブタイトルから「PART TWO」が削除され、「デッド」に代わって「ファイナル」が加わった(原題はMission: Impossible – Dead Reckoning Part TwoからMission: Impossible – The Final Reckoningに)。新たに❝ファイナル❞という言葉が冠せられたために、この作品がシリーズの『最終作』になるのではないかとも噂されていた。これで本当にピリオドが打たれるのかどうかはさて置き、この作品がこれまでの7作品を俯瞰しながら、それらを「統合」する意図でつくられていることだけは確かだろう。それは作品の冒頭からも窺える。なにせイーサン・ハントへのいつもの「指令」はアメリカ大統領自身からであり、過去のハントの活躍を列挙しながら(過去の映像も流れる)、新たなミッションを依頼するからだ。ここでまず、この作品がシリーズの集大成であることがさりげなく知らされる。始まりはテレビドラマシリーズ❝ミッション:インポッシブル❞シリーズの第1作は、約30年前の1996年に公開された。日本では❝スパイ大作戦❞(原題Mission Impossible )というタイトルで放送されていたアメリカのテレビドラマシリーズをリブートするというかたちで製作された。❝スパイ大作戦❞では冒頭、テープレコーダーなどでミッションが伝えられ、《君もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する》という決まり文句が毎回流れるのを、覚えている人も多いのではないだろうか。映画シリーズの第1作目となるミッション・インポッシブル(ブライアン・デ・パルマ監督)は、主人公イーサン・ハントを演じるトム・クルーズが初めてプロデュースを手がけた作品でもあり、彼が自ら設立した映画製作会社『クルーズ/ワグナープロダクションズ』が初めて世に送り出した作品でもあった。第8作目を数えるいまでこそ、トム・クルーズが手がけるのにふさわしい人気シリーズとはなっているが、最初は「時代遅れのテレビドラマをどうしていまさら」と周囲の反応はいまひとつだったという。それを「アイデアがある」として、トムが強く企画を推し進めたかたちだったのだ。まさに先見の明があったと言ってもいいかもしれない。そこからほぼ4年おきくらいのペースで、このシリーズは製作され続けてきた。第1作のブライアン・デ・パルマに始まり、以下ジョン・ウー(「M:I-2」2000年)、J・J・エイブラムス(「M:i:III」2006年)、ブラッド・バード(「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」2011年)と、第4作目まで名だたる監督がメガホンを取ってきた。
クリストファー・マッカリーの偉大な役割
実はミッション:インポッシブルシリーズは、トム・クルーズの壮絶なアクションが見どころの作品として語られがちだが、ストーリーもひと筋縄ではいかない興味深いものとなっている。第1作目ではその観点からか、トムはミステリー作品の匠であるブライアン・デ・パルマを監督に指名している。(スカーフェイス、アンタッチャブル、キャリー) その後、ジョン・ウー、J・J・エイブラムスと、どちらかというとアクション色の強い監督が起用されていたが、転機となったのは第4作目のミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルだった。 第5作目以降から連続して続けて監督を務めることになるクリストファー・マッカリーがこの作品の脚本づくりに参加すると、シリーズは再度ストーリーが強化されていく。劇場で観ても一度ですべてを理解するのは難しいくらいの、かなり錯綜とした物語が展開されていくのだ。 マッカリーは、観客を鮮やかに裏切るサスペンス映画ユージュアル・サスペクツでアカデミー賞脚本賞🏆を受賞した人物であり、その意表をつく練りに練られたストーリーは、彼が監督することになった第5作目のミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015年)以降から顕著となる。 トム自身も、最新作ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングについて語る際、マッカリーがこのシリーズで果たしてきた役割について、次のように言及している。 「この新作で、僕たちは偉大なことを成し遂げました。これはすべてを集約したものです。これまで4作品を監督してきたマッカリーと僕は、このシリーズを製作するなかで、ストーリーを語ることについて多くを学んできました。最新作はエレガントで奥深い、素晴らしい物語です。このシリーズで過去に積み重ねてきたことがあってこそ、実現できたものです」 最新作✨️ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングでも監督だけでなく脚本も担当したマッカリーは、この『ファイナル』には過去の作品に登場した人物を再登場させたり、謎のアイテム(マクガフィン)とされていたアイテムに重要な機能を割り振ったり、シリーズ全体の『伏線回収』を積極的に行なっている。 「PART ONE」となる前作は観るのに越したことはないが、今回の最新作はこれまでのシリーズを見逃してきた人たちにとっても十分に楽しめるストーリーとなっている。また全作品を観賞してきたファンにとってはさらに深くこの物語にコミットできるものとなっている。 その意味で、トムも自ら語るように、このシリーズにおいてマッカリーの果たしてきた役割は偉大なものであると言ってもいいかもしれない。
海と空で超絶アクションを展開ストーリーだけではなく、もちろんトム・クルーズが自身の身体を駆使した想像を絶するアクションも、最新作ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングでは大きな見どころとなっている。前作のミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONEでは、得意のバイクによる崖からのダイビングや傾斜したオリエント急行の車内でのアクションシーンなどに、手に汗握らされたが、個人的には狭いローマの街路でのカーチェイスもかなりエキサイティングだった。今回のファイナル・レコニングでトム演じるイーサン・ハントが闘いを挑むのは、人類を抹殺しようと暴走を始めた超AIのエンティティだ。姿を見せない『敵』だけに、どんなアクションシーンが展開されるのか期待していた。この作品でトムが身体を張って挑戦するアクションは陸と海と空に及ぶ。特にベーリング海の底に沈んだという設定の潜水艦を探索するシーンでは、トムは水中に1時間15分も潜り沈黙のアクションを展開した。その間、スタッフは彼に低酸素症が起きないかと案じていたという。このシーンを撮影するために大型の水槽を探したが見つからず、深さ32フィート、直径108フィート、容量900リットルのヨーロッパでも最大規模となる巨大な水槽を自前でつくり上げた。潜水艦や撮影用のジンバルなども用意され、結局、撮影までには2年半がかけられたという。

また空に関しては、宣伝ビジュアルでも使用されているが、飛行中の飛行機から別の機に乗り移り、翼を伝いながら操縦席に乗り組み敵と闘うというアクロバティックな離れ技を披露している。観ていてもかなりスリリングなシーンだ。トムは次のように語っている。「長年の間、僕は空中でのアクションをたくさんこなしてきましたが、今回はさらに高いレベルを要求されました。こういうことをやってみせるためには、超えてはいけない境界を超えないようなスキルを築くため、1歩ずつ進んでいかなければなりません。危険ですが、すごく楽しい。そして、見ていて興奮します」まさにトムならではの発言だ。撮影は南アフリカで行われ、緑が美しい全長26キロメートルのブライド・リバー・キャニオンや世界で2番目の落差(947メートル)を誇るツゲラ滝もあるドラケンスバーグ山脈でも行われ、そこでは飛行機の翼の上を歩くシーンが撮られたという。これらの飛行機でのアクションシーンは、思わずいったいどのように撮影されたのかと想像してしまうほど、他に比べるものがない超スペクタクルな場面となっている。過去作を巧みに織り込みながら熟考が重ねられたストーリー展開に、これらの超絶なアクションシーンが加わることで、ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングは、まさに「ファイナル」にふさわしい没入感マックスの作品となっている。シリーズ全作でプロデューサーを務めてきたトムも次のように語っている。「僕は観客に参加してもらえるような映画をつくってきました。観客には、ただのんびり座っているのではなく、作品に没頭してほしいのです。僕も、観客として映画を観ているとき、没頭したいですから。この映画は、そういう没入感を提供できると思います」シリーズ第1作目の公開時、トム・クルーズはまだ34歳だった。「ファイナル」と銘打たれた最新作で彼は62歳を迎えた。今後の去就についてはさまざま取り沙汰されているが、最新作を観た個人的な感想としては、トムはまだこのシリーズを続けようとしているようにも思えるし、ぜひ続けて欲しいと願っている。おそらくトムは、終わらせたくないんだろうと思う🤔…もう、アクション・ムーヴィーでは、MIP以上のものは出てこないと思うから。
30年続く🎞️🎥映画なんてあり得ない。もう2度とこんなにも偉大なる作品には出会えないし、トム・クルーズという、神の領域に君臨する最高の人間が演じる、最高峰の極上エンタテイメント‼️🎞️🎥だからだ。
遂に昨日、満を持して観に行った。クリストファー・マッカリーの脚本は、非常に難解で、おいらは❝それ❞は何??😵💫 敵は誰なのか??何をどうすれば地球🌍を救えるのか??全く分からなかった…🫨おいらは多分、アホなんだろう😵💫 途中からそこは諦めて、ただただ眼の前で展開される、恐ろしいほどまでの陸・海・空に渡る、超絶アクションを堪能させてもらった。このストーリーは、超絶集中して観ている人だけが内容を理解できるのではないだろうか…🫨
いつものラスト・シーン…チーム、みんなが、集まり、それぞれの日常に戻ってゆく… 本当にこれで終わってしまうのか…いや、それはわからない。タイトル通りFinal Reckoningなのか…
【Reckoning】決算、精算、報い、計算、推測など、様々な意味を持つ言葉です。特に「ミッション:インポッシブル」シリーズでは、「推測航法」や「決着をつける」という意味合いで使われる。
そのまま日本語で、解釈すると『最後の決着をつける』となる。出来ればそれは、推測であってほしい。
ただ、スピン・オフは可能だろう。しかしトム・クルーズはもう還暦を迎える。こんなにも命懸けのアクショ゙ンはもう出来ないかも知れない。無事のまま終わってほしいという思いの反面、心の底では❝Renewed Mission(新たな使命)❞という、トム・クルーズからのインフォメーションを心待ちにしたいと思う…🤠
おいらは、還暦を過ぎても、考えられないアクションと全力疾走!🏃する、トム・クルーズを観たい!やっぱり、トム・狂頭だった…と🤠

タップス⇒アウト・サイダーから始まった、おいらのトム・クルーズ(実は、この頃は、まだマット・ディロンのファンだった(*ノω・*)テヘ!)
こんなとこでトム・クルーズが終わる訳がない!❝EVER!NEVER!❞


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