今日の1曲🎶🌟蒼いノクターン🌟🎙️ポール・モーリア

俺は24歳から39歳まで、WAVEという音楽ソフト販売会社で15年間、マネージャーとして働いていました。
この業界にはオネエの上司とか普通にいます。
WAVEにも二人いました。
二人とも絡んだことがあります。
一人はガタイのいい、短髪のY部長。
一度だけ、棚卸しの検査官で来て、帰りに一緒に飲んだ事がありました。
Y部長は俺の横で飲んでて、手を握られた事がありました。
別に嫌な気はしませんでした。

もう一人はアル・パチーノ似で、背丈も同じくらいのハラブー(部長)という人でした。それでも、ジャニー喜多川のようなハード・ゲイ🔥ではなく、ソフト・ゲイだ。
ヒゲ剃り跡も真っ青で、まるで保毛尾田保毛男のようでした。
それでも鼻筋が通った男前でした。
好んで、ピンクやパープルのカラーシャツを着て、ネクタイの結び目はおにぎりせんべいみたいに大きい三角だった事を覚えています。
喋り方も笑い方もオネエそのものでした。
「(´∀`*)ウフ…♥️」って笑ってました。
映画に詳しく、美形の少年が好きだと言って、やたらとティモシー・ハットンが可愛い💙と言っていました。
マイケル部長の好きだったマイケル・チミノ監督の映画『天国の門』や『ディア・ハンター』に出ていたクリストファー・ウォーケンも…
観ていてゾクゾクするんだそうです。(笑)

関東では、社内に『ゴッド・ファーザー組』という一派がいて『白い巨塔』の教授の回診みたいに徒党を組んで、渋谷の夜の街を闊歩していました。
彼を崇拝していた取り巻きが大勢いたのです。
それこそ店長会議の終わったあとには、ゾロゾロと10人以上引き連れて、「飲みに行きましょう!」と言って池袋の飲み屋街に消えて行きました。
俺は元来、徒党を組むのが嫌いだったので、そういう派閥に入る気はサラサラありませんでした。

そんな関東でブイブイ言わせてたマイケル部長に突然、関西のエリア部長としての辞令が出ました。
本人は青天の霹靂で、大ショック!!だったと思います。
どちらかというと関西を毛嫌いしていたからです。
下品な人が大嫌いな人だったからです。
俺はそんなマイケル部長が苦手で、歓迎という気分ではありませんでした。

マイケル部長が赴任したのは、WAVEでは決算時期で各店の棚卸しのある8月下旬でした。
マイケル部長は関西の統括部長なので、各店の棚卸しの立ち会いの役割がありました。
俺は、高槻店のマネージャーからWAVE神戸店の準備室長に任命されていましたが、オープンまで2ヶ月程あったので大和郡山店の棚卸しの手伝いに行きました。
マイケル部長が関西に赴任してからは、未だマイケル部長とは絡んではいませんでした。
マイケル部長は一通りの棚卸しの作業が一段落した時にそのおネエの独特な感性で店の新譜のディスプレイをしようとして俺にこう言ってきました。

マイケル部長「ねぇ斎藤くん、タングステンない?」

俺「何でそんなタングステンのような金属が要るんですか?」

マイケル部長「斎藤くん、何を言ってるのよ!金属じゃないわよ!このパネルを上から吊るのよ」

俺「タングステン???…」

マイケル部長「あの釣りに使う透明な糸よ!」

俺「……それ!もしかしてテグスちゃいますか?」

マイケル部長「あっ!そうそう…それそれ!関西では、そうとも言うのねウフッ❤️」

俺は初めて彼の話で笑った🤣
「なんちゅう勘違いや!😂」

そうかと思えばこんな事も言ってきました。

マイケル部長「斎藤くんは赤穂とかに”ヒオシガリ”に行った事あるの?」

俺「ヒオシガリ??……もしかしてそれって…潮干狩りの事ですか?」

マイケル部長はちょっと顔を赤らめて
『東京ではヒオシガリ…って言うのよ!』

俺『嘘ですよ!潮干狩りは全国津々浦々、古今東西、シオヒガリですわ!』

マイケル部長はやはり言い間違いが恥ずかしかったようで照れ隠しでそんな言い訳をしたのでしょう。
その時に俺はこのおっさん意外に可愛いな!(ノ≧▽≦)と思いました。
「この人が取り巻きを大勢引き連れて、飲み屋街を闊歩してた人なのか!?」と…

ひと通りの作業が終わり皆が集まって店長の終礼を聞いている時に、俺の真後ろにマイケル部長が立っていました。
見るとなんかニヤニヤしていました。
するといきなりキャンタマをギュッ!と後ろから掴まれたんです!🐸
『あっ!…💨』私は思わず声を出してしまいました。
マイケル部長の仕業です(゜ロ゜;ノ
俺は真後ろに彼の顔を息がかかる位の近さで見たんです。(/\)
煙草臭い!(/\)
俺はさすがに動揺しました。
するとマイケル部長は『斎藤くん❤️大丈夫よ!僕はあなたは好みじゃないから…」
「(;゚∇゚)えっ⁉️どーゆーこと??」
俺はマイケル部長の言っていることがわかりませんでした。
咄嗟にキャンタマを掴まれた時にどういうリアクションを取ればいいのか解りません💦
マイケル部長はフフフッ…と悪戯っぽく笑っていました。
「ちょっと貴方をからかっただけよ…フフ…💙」
こいつはジャニー喜多川かっ‼️
((゚□゚;))
俺はこの程度で狼狽するタマではなんですが、何も言えず仕舞いでした。
突然に後ろからキャンを掴まれた事がありますか!?
女性なら後ろから同性に乳をいきなり鷲掴みされたらどうします??
相手に『何すんねん⁉️(`Δ´)!』って直ぐに怒れますか??
きっとビックらこいて、何も言えなくて…夏…になりますって!(@_@;)

まぁ、俺はオネエには免疫があるので、特に嫌悪感を抱いたりはしませんが、このおっさんはホンマもんだと、確信したのです!
俺のような男っぽい男はタイプではないと言うことは、どんな男が好みなんやろ…
そんな興味が湧いて、俺は思いきってマイケル部長に聞いてみました。

俺『部長はどんな男が好みなんすか?(;゚∇゚)』

マイケル部長「私はね〜斎藤くん、色白で腕の血管が浮き出てるような弱々しい少年のような子がタイプなのよ💙ゴメンね(ごめんなさい)」

いやいやいや!ゴメンね!て💦
俺がフラれたみたいになっとるやん!(@@)

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2件のコメント

タングステンの話しは笑いました。マイケル部長がベッドで手ぐすね引いて待ってなくて、良かったですね。

布団の中にマイケル部長が先に入っていて、「斎藤くん温めておきましたから…ウフッ」と、いたずらっぽい顔で言ってたのを思い出しました!

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