今日の1曲🎶🌟🎦『海街diary』エンディング🌟♬ 菅野 よう子

先日、テレビで『海街diary』の放映があった。是枝裕和監督の最新作『怪物』が、カンヌ国際映画祭で脚本家の坂元裕二氏(ドラマ:東京ラブストーリー、世界の中心で、愛をさけぶ等)が脚本賞を受賞した記念での放映だ。

俺は、この🎦映画を観たのは延べ、4回目になる。最初に映画館で観たのが2015年6月だから、もうかれこれ8年も前になる。何度観ても、人の優しさが溢れて、温かい気持ちになれる作品で、ずっと観ていたい気持ちになる作品だ。風光明媚な鎌倉の町、春霞のかかる湘南の海、美しい沼津の桜、それらの映像がとても美しい。(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

【あらすじ】

鎌倉の一軒家に住む三人姉妹は、出て行った父親の葬儀で、腹違いの妹・すずに会う。中学生のすずは、すでに実の母親を亡くしていて、後家の陽子(中村優子)(とその幼い息子と暮らしていた。葬儀で気丈に陽子を支えるすずを見た長女・幸の提案で、一緒に鎌倉で住むことになる。三姉妹を育てた祖母は亡くなっていたが、その家での慎ましい暮らしにすずが加わり、しだいに四人姉妹としての絆が芽生えていく。三姉妹の母親(大竹しのぶ)は、父と離婚後に家を出たきり音信不通になっていたが、祖母の七回忌に現れ、姉妹の抱えていた想いがしだいに明らかになっていく――。

是枝裕和監督の映画で一貫している、”家族とはなにか、家族のあり方とは…”というテーマだ。そして、『誰かを悪者として描くことをしない』というスタンスを一貫している。

香田家の家族は、実質、長女の幸が母親代わりで、一般的な日本的家族に見られる両親、さらには祖父祖母のいる家族構成とは違う。そこに母親違いの妹が加わった構成になっている。やはり、負担は長女にかかり、色々と我慢をしなくてはならない立場にある。

この『海街diary』は、鎌倉の町に住む優しい人々や、町全体の優しさを観せてくれる。俺にとって鎌倉の街は、街ではなく、あくまでも町なのだ。それは、人と人の繋がりがちゃんとある血の通った”まち”それが”町”だからだ。

町の人々が、この町にやってきたすずを見守り、彼女を気にかけていること。すずにとっては、3人の姉ですら母親が違うなかで、そんな優しい町の人々や、町の優しい空間の中で、彼女は自分の居場所を見つけてゆく。

大人が子どもを見守り、子どもは見守られながら成長してゆき、自分の居場所を見つけ、アイデンティティを確立していく。そういうことが営まれる人間関係…それこそが家族なのだ!とという事です。

この映画は、ざっくり言えば、葬式で始まり、葬式で終わる。そして食事のシーンがとても多い。そこに『死と生』をハッキリと映し出しています。『食べることは生きること!』そして、家族にとって食卓を囲むことが、どれほど大切か…を教えてくれる。

美味しそうな鎌倉めしも出てくる。三女、千佳が作る”ちくわカレー”、海猫食堂の”あじフライ”、山猫亭の”しらすトースト”。香田家の”しらす丼”や縁側で食べる”ざる蕎食べる麦”。特に美味そうだったのが三女、千佳が作ったちくわカレー🍛だ。今度作ってみよう。

この映画は特に驚くような展開はありません。ただ、淡々と流れてゆく日常の中で、時が移ろい、すずの成長を観ながら、鎌倉の町全体が一つの家族のように思え、温かい気持ちになれる優しい映画なのです。

両親を許せない長女”幸”に、自分を許せない四女”すず”…極論すれば、この二人が主演です。

何気ないシーンだけど、心がホッとするシーンがある。ずっといがみ合っている母親(大竹しのぶ)に、幸が北海道に帰る母親を追いかけて、江ノ電の極楽寺の駅前で、家で作った梅酒を渡すシーンがある。心根では決して母を憎んでいる訳ではなく、やはり娘なんやな〜と、ホッコリした気持ちになったシーンだ。(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

幸(綾瀬はるか)(佳乃)長澤まさみ(千佳)夏帆(すず)広瀬すずという、見た目も麗しい四人姉妹の住む古民家の空気感がとてもいい。婆ちゃんの家を思い出す。男兄弟なら喧嘩ばかりして、こうはいかないやろなぁ〜(笑)姉妹っていいなぁ〜言いたい事を言いながらも、相手を思いやってる。男同士ならあまり気の利いた事も言えないだろうし…言葉が少ないんよね〜男兄弟って…😁やはり家族って会話がほんとに大切やもんね。

姉妹なら本音でこう言うやろなあ〜とか、こういう事するやろなぁ〜という会話や行動をが自然に生き生きと演じられていて本当の姉妹のように思えた。いつ観ても庭で家族みんなでする花火🎇っていいよね。(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧ やはり、美女👩・浴衣👘・花火🎇の組み合わせは最強です!

俺の経験上(三姉妹の末っ子と付き合った事がある)三姉妹の場合、姉は綾瀬はるかのように、自分を決して崩さず、堅固な責任感を持って振る舞ってるし、次女はちょっとヘンコで自由奔放、末っ子は、そんな二人の姉の間でいつも気を遣いバランスを保とうとする…そんなキャラの性格だ。

四女の広瀬すずが実に初々しく瑞々しい!✨広瀬すずブレイク💥のきっかけになった作品だ。

主演級の美しい女優が四人も出てて、是枝作品には欠かせない樹木希林、そして大竹しのぶという日本を代表する大女優が出てるんだから、リアリティが出て当然やね。

男優も皆、主役級で脇を固め、この上ない贅沢なキャスティングだ。主役級の俳優を詰め込み過ぎ…という否定的な意見もあるが、まぁ、それはそれとして、美しい俳優たちに、美しい風景、優しい会話を楽しめばいい。俺は何度でも観れる!観たい!🎦作品だ!ということです。

人は何を持って家族と呼べるのだろうか…”海街diary”を観てると、血の繋がりだけではなく、純粋な愛情🤍!が必要!と、思わせてくれた。

そして、何を持って人は”幸せ”を感じることが出来るのか…それは、”みんなで、ああだ!こうだ!と言いながらも、家族で賑やかに食卓🍚を囲む事”なんだろうなぁ〜(⁠人⁠*⁠´⁠∀⁠`⁠)⁠。⁠*゚⁠+

行儀の悪い次女の佳乃が、食卓でいつも長女の幸に叱られている😁でも、たとえ耳に痛い苦言であっても、叱ってくれ、自分を気にかけてくれてる人がいることこそ、家族というものであり、かけがえのないものなんやろね〜(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.)

すずも、幸に叱られた時に初めて家族になれた実感を感じ、心から嬉しそうな顔をしてたなぁ〜